不用品回収で2トントラックはどのくらい詰めるの?粗大ごみ回収のプロが注意点を解説

不用品回収を依頼する際に、「2トントラックにはどのくらい不用品が詰めるのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。道路に留まっているトラックを目にすることはあっても、それが何トン車なのかもわからなければ、実際に中を見た方は少ないはず。
もちろん、何がどれくらい載るのか見当もつかないでしょう。
- 2トントラックってどんな車?
- 自分の不用品はどれくらいになるかわからない
- 少しでも安く、2トントラックを利用したい
本記事では、2トントラックの積載量の目安や種類ごとの違い、利用時の注意点について詳しく解説します。
2トントラックに不用品はどれくらい詰めるのか

2トントラックは、不用品回収の現場でよく使用される車両の一つです。
一口に2トントラックといってもトラックの荷台の形によって積載できる量がかなり異なります。ここでは、不用品回収業者でよく使用されている箱型と平ボディの2トントラックの違いを見ていきましょう。
箱型・2トントラック
箱型の2トントラックは、荷台が密閉されたタイプの車両です。生協や配達業者のトラックをイメージしてみてください。
天井まで覆われているので、積載量を最大限に活用できるのが特徴です。2LDKのお部屋の家具や家電からダンボールまで丸ごと収まるくらい積み込むことができます。
具体的には以下のような不用品を積むことが可能です。
自転車、洋服タンス、スリム食器棚、3ドア冷蔵庫、縦型洗濯機、シングルベッド、メタルラック、テレビ、電子レンジ、デスクトップパソコン、ハンガーボックス、ふとん、衣装ケース(5個)、段ボール(20個)椅子、机、ちゃぶ台
平ボディ・2トントラック
平ボディの2トントラックは、荷台に囲いがないタイプです。帆のない軽トラックの荷台を想像してください。平ボディでは少しでも多く積み込めるように両端にベニヤ板を立てて簡易的に壁を作って積み込みますが、箱型トラックと比べるとはるかに積み込める量は少なく、大げさに言うと半分くらいの量しか積み込めません。
1ルームや1Kの一人暮らしの家財がギリギリ入るくらいの積載量です。
・洗濯機・冷蔵庫・机・いす・タンス・カラーボックス・一人掛けソファー・テレビ・電子レンジ・ベッド・衣装ケース 5・6個
平ボディのトラックでは荷物をしっかり固定するスキルが求められ、新人の回収スタッフは上記の量を積めないこともあります。
2トントラックの種類は4つもある

2トントラックには、実は4つもの種類が存在します。一般的に利用されるのは以下の種類です。
- ショート(標準)
- ショート(ワイド)
- ロング(標準)
- ロング(ワイド)
当たり前ですが、トラックの量が大きくなればなるほど料金も高くなっていきます。WEB広告で格安29,800円となっているのは八割方、2トンショートトラックの平ボディタイプです。ワンルームの家財がギリギリ乗るくらいの大きさです。
2トントラック利用時の注意点

2トントラックを利用するときには「料金面」と「利用できるのか」の2点を確認します。2トントラックといっても大きさや形が違うため、思っているよりも料金が高かったり、そもそも利用できないときがあるからです。
それぞれ具体的に深堀していきましょう。
2トンロングトラックは入れない道も
2トントラックの中でもロングタイプは、住宅街や狭い道路に入れないことがあります。自宅の近くに車両が入れなかった時には
- 最寄りのパーキングに駐車
- 1トントラック2台で回収
のどちらかの対応に切り替わります。事前に訪問見積もりができていればよいのですが、電話だけで決めてしまったときには、当日になって早急にプラン変更が必要になりますので、回収時間が2倍以上長引いてしまうこともあります。
追加料金の発生に注意
事前に訪問見積もりをせず2トントラックパックを依頼した方は追加料金の発生に注意しましょう。追加料金を請求されるのは「悪徳業者だったとき」と「不用品回収業者との認識に違いがあった時」2パターンです。
悪徳業者の回避方法は別記事にて解説しますので、ここでは認識の違いでよくある追加料金例をご紹介します。
最も多いのが、作業料金が必要になった時で、エアコンの取り外しやエレベーターなしの階段作業が必要な運び出しです。定額パックには不用品回収の基礎内容は含まれていますが、エアコンの取り外しのような技術料金は含まれていません。
2トントラックを手配するということは管理まとまった家具や家電が出てくるでしょうから、事前に訪問見積もりにて料金を固めることをおすすめしています。
積み放題が安いとは限らない
定額パックや積み放題には「なんだかお得」というイメージを持たれやすい言葉ですが、不用品回収では安くなるとは限りません。不用品回収業者も商売です。安く見せて、ちゃんと利益を出せるように考えられたプランなのです。
食べ放題で元を取るのが難しいように、不用品回収積み放題でも元を取ることはあまりありません。
積み放題プランと単品での回収料金を出してもらうなど、何にいくらかかるのかをはっきりさせることであなたにとって一番安いプランを選べるようになります。
回収できない不用品もある
すべての不用品が回収できるわけではありません。ワシントン条約で規制されているものや銃刀法に触れる品物、動物の死骸などは回収対象外となります。
特に以下の品目は事前に確認が必要です。
• 産業廃棄物、注射器などの医療器具
• 危険物(ガスボンベ、バッテリーなど)
• 医療機器
• リチウムイオン電池を含む電子機器
• 液体(油・ペンキ・塗料・洗剤など)
• 汚物・血液が着いたもの
• 土・ブロック・レンガ
• 石・コンクリート
• 生木・観葉植物
上記の品物は「できないこともある」ととらえましょう。不用品回収業者が提携している処分場があればコンクリートや観葉植物は引き取ってもらえます。回収品目の幅の広さは業者によって変わるので、まずは聞いてみましょう。
2トントラックは訪問見積もりしたほうがいい

2トントラックほどの大量の不用品引き取りを希望する方は、訪問見積もりをしましょう。訪問見積もりでは不用品の量や種類をスタッフが目視で1点1点確認して、料金を算出していきます。
家電の年式を見れば買取品として値引きしてくれることもあります。解体できる家具が多ければトラックのサイズを小さくするという提案もしてくれます。さらに目の前のお客様から値引き交渉をされれば、スタッフの気持ちも揺らぐのが本音です。
2トントラックほどのご依頼は多少減額をしてでも引き受けたいため、交渉の余地は十分にあります。2トントラックを少しでも安くしたい方はめんどうでも訪問見積もりを活用しましょう。
まとめ
2トントラックの積載量は、車両の種類や詰め方によって異なります。また、利用時の注意点として、道路事情や追加料金の有無、不用品の種類を確認することが重要です。不用品回収をスムーズに進めるためには、信頼できる業者に訪問見積もりを依頼し、適切なプランを選びましょう。